「留学」を思い立つと、海外生活を想像してさまざまな疑問や興味が湧いてくるもの。
ジュニア世代の頭の中は、常に「なぜ?なに?どうして?」でいっぱい。
ときどき親御さんも聞かれて困ってしまうこともありますよね。
留学に関する疑問の答えは、代わりにウインテックが解決します。
好奇心旺盛なみなさんに、留学を成功させるためのちょっとマニアック、だけど留学のリアルをとらえた役立つ情報をご紹介します。
ぜひ、お子さんと一緒に読んで、「なるほど!」を共有してください。
留学は全員が必ず経験するものではありません。そのため、行きたいという気持ちを抱えながらも部活や習い事、友人との交流や家族の事情などで高校卒業のタイミングを迎えてしまうというご家族も沢山いらっしゃいます。
もちろん中高生の留学は「語学力の上達が早い」ことや「ネイティブに近い発音が身につく」、卒業後に「帰国子女枠が狙える」など多くのメリットがありますが、決して高校卒業後の留学が遅すぎるということはありません。
それでは高校卒業後に留学を検討する場合、どのような選択肢があるのでしょうか?順を追ってご説明していきます。
現在、英語力の判断基準として世界的に普及しているのがCEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枠)という枠組みで、1レベル修了までに10~20週の学習が目安とされています。
各教育機関ではCEFRのレベルに基づいて留学生の入学条件を設けていますので、まずは現状の語学力を把握することが進路選びの判断基準となります。
A1(語学学校レベル )
➡相手がゆっくり・はっきりと話し、助けを得られれば、簡単なやり取りをすることができる。
A2(語学学校レベル )
➡ 身近で日常の事柄について、単純で直接的なやりとりに応じることができる。
B1(語学学校~専門学校レベル )
➡ 身近な話題や興味のある話題について、筋の通ったシンプルな文章を作成することができる。
B2(専門学校~短期大学レベル )
➡ 幅広い話題について、明確かつ詳細な文章を作成することができる。
C1(大学レベル)
➡ 社会生活を営むため、または学問上や職業上の目的で、言葉を効果的に用いることができる。
C2(大学院レベル)
➡ 自然かつ流暢に、また正確に自己表現することができる。
語学学校への留学はその名の通り、語学力を向上させるための学校に通う留学です。多くの語学学校は最短1週間から入学できることから留学としてのハードルが低く、日本の大学に進学し、夏休みや冬休みの間に短期留学で国際経験を積むというのがポピュラーです。
ただし語学学校には現地学生(ネイティブ)は通学していないため、ホストファミリーを除いて留学生同士の交流がメインとなるでしょう。
B1レベルになると一般英語の他、進学対策やビジネス英語、TOEFLやIELTSなどの試験対策コースを選択できるようになります。進学や試験合格を視野に入れたレッスンが行われるため、クラスメイトのモチベーションや授業レベルも格段に高くなります。
進学を視野に入れた語学留学では、高等教育機関付属の語学コースや提携語学学校を経由することでTOEFLやIELTSなどの英語試験が免除される『条件付入学』という制度を利用するのが最も確実な方法です。
ワーキングホリデー制度とは国と国による協定のことを指し、31歳未満の青年に対して1年間の間アルバイトや観光、就労を許可し、その国への理解を深め交流を図るための制度です。原則1か国につき1度しか利用できません。
主なワーキングホリデー対象国は以下の通りです。
1年間の過ごし方に決まりはないため自分で自由に決められますが、無計画で渡航してしまうと日本語の情報に頼ってしまい、日本人同士で固まることで語学力が伸びずに帰国することに…
そのような事態を避けるため、まずは語学力アップのために最初の3-4ヵ月語学学校に通い、その後は日本食レストラン以外の飲食店でアルバイトをしながら様々な都市を巡るのがオススメです。
留学費用は1年間で100~200万円と他の留学に比べて抑えられる点は魅力的ですが、学歴や職歴が得られる留学ではないため、社会人として職務経験を積んでからリフレッシュという形で利用しても遅くはないでしょう。
特定の分野についての知識を深めたい方や、将来的な海外移住を視野に入れている方には海外の大学に進学するという方法が最適です。
ただし大学進学には最低でもC1レベルの語学力が求められるため、進学前に付属の語学コースや提携語学学校に通うことになります。(渡航時点の語学力による)
そのため留学に必要な期間は大学4年+語学研修1年と考えていた方が無難でしょう。
アメリカやオーストラリア、カナダなど一部の国では大学卒業後に仕事を見つけるための滞在猶予が与えられるため、その期間中に就職先が見つかれば現地就職という選択をすることもできます。
語学学校だけでは物足りないけれど、大学卒業までは留学期間が長すぎて足踏みしてしまう…という方には短期大学への進学という方法があります。
短大卒業時点で学位が取得できるため、区切りをつけやすい点は利点といえますが、就職活動においてはあまりアドバンテージにはならないケースも。
短期大学で取得した単位を移行し、大学に編入することも可能です。ただしその場合は編入先の専攻に沿った単位を取得する必要がありますので、定期的に学務課のスタッフと面談を行い必要な科目について明確に把握しておくとよいでしょう。
将来働きたい職種が決まっていて、その分野に就職する上で大学進学が必ずしも必要でない場合は専門学校への留学がおすすめです。
受講期間は最短3ヵ月から2年程度と幅があり、1年に複数回入学のタイミングが設けられているため、語学力の伸び具合に応じていつでも進学できる点が最大のメリットです。
特定の分野に集中して設備投資していることから、最先端の機材を使用できる点や、つながりの強い企業やレストランなどで実習ができる点なども見逃せません。
近年では日本の大学を休学し、『2ヵ月語学留学+4ヶ月専門留学+4ヵ月有給インターンシップ』という留学を経験をされる方も増えています。
高校卒業後の留学にも様々なプランがあることがお分かりいただけたと思います。
専門学校以上の留学には必ず語学力は必要になりますし、仮に国内進学や就職を選んだ場合でも身に付けた語学力は決して無駄にはなりません。
将来の選択肢を広げる意味でも、日本で学生生活を送っている間に語学習得に力を入れておくと良いでしょう。
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