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正規留学

スタイル別留学基本ガイド(正規留学編)

■正規留学とは・・・■

ジュニア向けの「正規留学」とは、海外の小学校・中学校・高校で単位取得、あるいは卒業することを目的とした長期間におよぶ留学のことをいいます。留学先は私立校が一般的ですが、公立校やパブリックスクール、インターナショナルスクールなど、さまざまな形態のスクールの中から選べます。

正規留学でもっとも広く利用されているのが「私費留学」です。これは個人が直接学校を選んで留学するもので、お子さんが希望する国・期間を自由に決める事ができます。入学に際して特別な試験や語学力を要求されないケースが多く、条件さえ合えば何年でも留学できるのが特徴です。

さらに私費留学は、海外の学校を卒業することを目指す「卒業留学」と、数カ月〜1年間の留学を経て日本の学校へ復学する「休学留学」の2種類に分かれます。休学留学の場合、海外で獲得した単位が日本の卒業認定単位として認められる可能性も。単位認定についての条件・規制は学校によって大きく異なるため、事前にしっかり把握しておきましょう。

一方、個人で留学する私費留学に対して、「交換留学」という選択肢もあります。交換留学は、交換留学団体が実施しているプログラムに参加するもの(注:参加対象は高校生のみ)と、姉妹校提携している学校間で行われるものとに分かれます。私費留学に比べて参加費用が格安なことから根強い人気を誇っていますが、留学する国・学校がお子さんの希望通りになるとは限りません。また、募集の際は選考試験や面接が実施され、定員になり次第締め切られる事もあります。

このように正規留学は、お子さんの留学目的や将来の進学先、現在通っている日本の学校のサポート体制に応じて選ぶべき留学スタイルが異なります。留学はお子さんの人生に関わる一大イベントですから、決める際には留学のプロフェッショナルによるアドバイスや先輩たちの体験談など、情報収集をしっかりと行ったうえで慎重に判断しましょう。

■正規留学のメリット■

ひと昔前までは、ジュニア向けの正規留学と言えば高校生の留学が主流でした。しかし近年では、中学から海外のスクールへ編入することも珍しくなくなり、正規留学の若年化傾向が顕著にみられます。 この現象の背景には、大きく2つの要因があげられます。

まず、現在の公立中学校では "聞く" "話す" というオーラル・コミュニケーションに重点を置いた英語学習が実施されていますが、一方で文法や語彙といった基本スキルの不足による学力レベルの低下が問題視されています。

日本での英語教育に物足りなさを感じる親御さん・お子さんにとって、「使える英語」と国際感覚をじっくりと身につけられる海外留学は非常に魅力的なようです。 また、海外への事業展開が加速する本格的なグローバル時代に向けて、就職時に重視される「コミュニケーション力」と「異文化への適応力」を早くから子どもに習得させたいという、親世代の教育意識の変化も影響していると思われます。

欧米では勉強はもちろん、芸術やスポーツ、地域のボランティア活動などにも力を入れた全人教育を目指している学校が多く、恵まれた教育環境の中でお子さんはのびのびと成長するでしょう。さらに、生活全般にわたった指導が丁寧に行われる全寮制スクールに留学すれば、規則正しい生活リズムや規律、チームワークも身につけられます。
ただし、小学校・中学校の義務教育期間に日本をはなれる事は、お子さんにとって大きなリスクを伴います。日本語の発達が中途半端になり、日本の歴史や文化に関する基礎知識が欠落する事は否めません。定期的に漢字の書き取り練習を行う、日本語の本を読むなど、留学中も日本についての学習を続ける努力は不可欠です。

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■向いているのはこんな人■

小学・中学・高校の正規留学に行くのはこんな小・中・高校生の皆さんです。

●英語や海外に興味を持っている
●国内外に友達を増やしたい
●将来、海外での大学進学を検討している
●広い視野を持ちたい
●困難を乗り越える強さを身に付けたい
●自立心をつけたい



<小学留学の場合>

よっぽどの大きな動機がない限り、小学生での正規留学は簡単に決められません。
年齢的には、まだまだ親御さんの直接的な愛情やコミュニケーションが必要なお子さんも多いからです。

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少なくとも、短期留学やサマースクールでの小さな経験を通じて自信をつけてからでなくては、踏み切るべきではないでしょう。
小学生時代は学習の習慣やスポーツ習慣においてさまざまなベースができあがる時期です。将来、日本の同年代のお友だちと比べることはナンセンスとなります。例えば、算数の分野で大きく遅れをとることは必至ですし、漢字・体育など日本では体系的な教育が行われていますが、自由度が高い外国の小学校では基礎を固めるよりむしろ好きな部分を伸ばすことに主眼がおかれます。将来これらが何らかの形で同年代の日本人と差が出るのは間違いありません。

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その頃になって比較したり、後悔したりするくらいなら、留学など考えるべきではありません。
しかし、親御さんが転勤で近くにいるケースや、日本の小学校に幻滅して活路を見出したいケース、小さいうちから学生寮で精神を鍛えたいケース、芸術・スポーツなどの分野で特別な教育を受けたいケースなどご事情はさまざまでしょう。
専門の相談機関に赴かれること、そしてご家族でじゅうぶん話し合われることが第一歩です。

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<中学留学の場合>

小学留学と同じく、本当に1人で海外の中学校に行くべきかは大きな課題です。特に、反抗期を迎えるこの年頃には、家族がともにあることの大切さも鑑みるべきです。しかしながら、語学力という点だけで考えれば、中学までに第二外国語環境で過ごすことは大きな意味があります。自立心が非常に強く、セルフコントロールが人より優れている学生ならば一考の余地はあるでしょう。
日本の歴史や国語に関してはこの時期に多くを学びます。海外留学を決断された場合でも、日本人としての大切な部分を吸収する手段を残しておけば実り多い中学時代になることでしょう。

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<高校留学の場合>

自我があり、恥の概念もある高校生。
英語を間違えてしまうことや、自由がきかないことが多い留学生活は、時として大きなストレスとなり、ホームシックにつながります。何不自由ない日本での高校生活より、わざわざ困難な道を選ぶことになりますが、ここを踏ん張ることで、留学は強靭な精神力を培ってくれます。
高校留学では、大学進学を見据えつつ計画をたてたほうがいいでしょう。
帰国子女枠の権利を得て日本の大学受験をする場合、気に入ったらそのまま海外の大学に進学する場合など、留学年数や渡航先をご相談のうえで決定すると良いでしょう。

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■どんなプランがあるの?■

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小学・中学・高校正規留学プランは、長期にわたって現地の小・中・高校に通学し単位取得や卒業を目指すプランです。
アメリカ、カナダ、イギリス、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドなどの他、近年はアジアの高校に進学するケースが出てきました。
ここでは学校の形態別にその特徴をご紹介します。

ボーディングスクール

学生寮に滞在して学校生活を送る私立高校のことをボーディングスクールといいます。
どこの国でも日本の保護者が同行せずに公立の小・中学校に通うのは不可能なので、ボーディングスクールの受け入れとなります。
ボーディングスクールでは教師・学校スタッフともに寮に住むことが珍しくありません。
イギリスのボーディングスクールの様子を映画『ハリー・ポッター』で見ることができますが、映画さながら、一緒に食事をとり、休日を過ごしながら私生活における規律を身につけていきます。

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パブリックスクール

イギリスの名門中学・高校のことをパブリックスクールと言います。
将来、政界や国際ビジネスの中枢を担う学生たちが通うエリート校です。
あまりの名高さに、通学風景が観光名所となる場所も。

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公立高校

高校生で公立校に通える国は限られています。

カナダやニュージーランド、オーストラリアのように公立校にもふんだんな教育予算が割かれ、留学生誘致にも積極的な国の場合、留学生サポート体制に非凡なものがあり安心して入学できるでしょう。
公立高校といえども学校ごとのカラーが際立っているところもあります。
ダンスや演劇に力をいれる高校、サッカーが強い高校・・・など才能を伸ばすための特別教育を行う高校もたくさん。
いずれの場合も学業との両立は必須なので、勉強に得意分野に、忙しい高校生活になりそうです。

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インターナショナルスクール

地元の学生だけでなく、広く世界中から学生を集めているのがインターナショナルスクール。
スイスのインターナショナルスクールのように「将来は社交界デビューか」という学生が集まるスクールもあれば、全校生徒が20名で、家族のように過ごすインターナショナルスクールもあり、その内容はバラエティ豊かです。

「子どもの頃からずっと地元に住んでいる学生ばかりの環境では、溶け込むのはちょっと抵抗がある」
「第二外国語同士のほうが友達になりやすい」
などインターナショナルスクールのメリットは見逃せないものがあります。

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高校卒業資格をとる

海外の短大や専門学校には高校卒業資格を取れるところがあります。
日本の高校を理不尽な理由でやめざるを得なかった場合や、高校を中退して何年か経てしまうと、いまさら高校生に混じって勉強するのは抵抗があるものです。
短大付属の高卒修了コースには、さまざまな理由で高校卒業資格をあらためて取得するために通っている学生ばかりです。精神的に余裕を持って、自分のペースで、落ち着いて勉強を進めることができるでしょう。
しかし、この資格を簡単に取れると思ったら大間違いです。
決して難しい内容ではありませんが、きちんと授業に出席し、基礎を問われるテストに合格しなければ高卒資格は手に入りません。本気で試験にパスする気持ちを持って挑むべきでしょう。

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■どんな国でできるの?■

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小学校・中学校・高校正規留学が盛んなのは英語圏を中心とする次のような国々です。
北米(アメリカ・カナダ)
ヨーロッパ(イギリス・アイルランド・スイス他)
オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)


1.自由度高めは北米

学校毎、州毎に違うカリキュラムをもつカナダやアメリカの義務教育は、千差万別の内容から選ぶことができます。中学まではほとんどの留学が私立校(主にボーディングスクール)への私費留学で、高校生になるとカナダなら公立も選択肢に加えられます。
低学年のうちから学力別クラス編成が当たり前で、長所を伸ばす教育と言えます。
なかでも国民の大学進学率が高いカナダの高校教育は良質の高校教育を行うことでよく知られています。

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2.多様な語学力と社交性を磨くスイス

古くからヨーロッパ・アジアの良家の子女が、幼少期から国際化教育を受ける目的でスイスのインターナショナルスクールに入学してきました。言語教育に熱心なスイスでは母国語であるドイツ語・フランス語に加え英語の授業も充実。同時に、世界を牽引するエリート育成も視野に入れ、マナー教育・社会常識・政治・経済に至るまで総合的な教育を受けられます。

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3.英国で紳士・淑女のマナーと個性を伸ばす

ジュニア層の留学先として古くから人気が高いのがイギリスです。
昔からドイツ、スイス、スペイン、イタリアなどヨーロッパの非英語圏ジュニアたちが、ご近所イギリスに英語を学びに来たからです。
なにしろ飛行機で1〜3時間、鉄道で一本、という近さです。英語を身につければヨーロッパでは就職の幅がグッと広がるだけでなく、留学はヨーロッパ圏内における人脈作りにも一役買うわけです。
イギリスは紳士・淑女の国。
低年齢のうちにマナーを身につけられるのも魅力のひとつ。自由さ・活発さを残しながら、礼儀・エチケットを重んじるのもイギリスならではです。

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4.授業料抑え目で治安良好のオセアニア

オーストラリア・ニュージーランドはイギリス系教育の影響をたぶんに受けつつも、そのおおらかな国民性から来る明るさを存分に発揮した教育が特徴。自由ななかにあって「勉強は勉強」と割り切っているだけに試験結果で進級が決まる厳しさがあります。
治安の良さは精神的な安心材料のひとつ。同時に、中学・高校留学にしては抑え目の授業料と生活費も魅力となっています。

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