第5回 世界で羽ばたく人材のジュニア期を大解剖!わが子にもできるグローバル教育の第一歩とは

東京都をはじめ各地の学校現場では今、2020年のオリンピック・パラリンピックを題材に、子どもたちの「豊かな国際感覚」を育もうと、さまざまな教育プログラムが推進されている。今回は、その教材としてもふさわしい児童書『「英語」で夢を追うアスリート』(全5巻)、『はばたけ!「留学」で広がる未来』(全3巻)の2シリーズ※を刊行した株式会社くもん出版の和田惣也さん(編集部)と山田陽子さん(営業部)に、本書にこめた思いと、これからのグローバル教育で大切なことについて話を聞いた。

※書籍詳細は本文末リンク参照

 ■「これが好き!」「あれがやりたい!」を見つけてほしい。

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株式会社くもん出版 第一編集部 第一編集チーム 和田惣也さん

-タイトルに「英語」「留学」とありますが、いわゆるハウツー本ではなく、まるで伝記のような読み物ですね。

和田:はい。『「英語」で夢を追うアスリート』では、太田雄貴さん、鈴木大地さん、朝原宣治さん、杉山愛さん、根木慎志さんと、世界的にも大変有名なアスリート5人にご登場いただいていますが、華々しい活躍の舞台裏をのぞくと、英語に対する苦手意識や習得に苦労したエピソードは、驚くほど私たちと同じ。みな、はじめから特別な才能を持っていたわけではないんです。子どもたちが読めば読むほど、「ええーっ!? ぼく・わたしと、そんなに変わらない子ども時代を過ごしてきたんだ」と、身近に感じてもらえる編集を心がけました。

-確かに、私たちがテレビで目にしてきた競技中の迫力ある表情とはまったく違う「1人の英語学習者」としての素顔に引きこまれます。

和田:「子どもたちの夢や希望に貢献できるのなら」と、ファンが見たらびっくりするようなプライベート写真も惜しみなく提供して下さいました。

-本を読むと分かりますが、けっして英語が人より得意だったから世界で活躍できるようになったというわけではないようですね。

和田:そうなんです。すごかったのは「英語」そのものへの興味・関心ではなくて、英語に対する苦手意識を一掃してしまうほどの、スポーツへの愛と情熱。トップアスリートになるには、世界と戦わなければなりませんから、嫌でも何でも海外に出ざるを得ません。語学力も高めなければならない。アスリートと英語は、切っても切り離せないものなんです。

-親や教育者としては「まずは英語を」と考えてしまいがちですが、子ども自身が「何を差し置いても好きな事」「何が何でもやりたい事」を見つけるほうが先決かもしれませんね。

和田:そうですね。小・中学生や高校生のみなさんが、 彼らの物語を通して自分の将来を見つめ、「一生かけて夢中になれるもの」を見つける第一歩を踏み出してもらえたらとの願いをこめて本書を作りました。

 

■とことん自分と対話を重ねてきた人こそが、世界でも光を放つ。

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株式会社くもん出版 営業部 営業企画チーム 山田陽子さん

-『はばたけ!「留学」で広がる未来』も、「へえ〜、こんな留学もあるんだ!」という意外性に富んだ内容ばかりです。

和田:そうですね。こちらも留学ありきではなくて、「自分の将来について深く考えるための1冊」というコンセプトを中心に据えています。「どういう学校に行けばよいのか」「留学する時にはどうしたらよいか」いった留学ガイドは、学校向けにもこれまで数多く出版されていると思います。今回は、そのようなガイド本とは一線を画して、『「英語」で夢を追うアスリート』と同様に、ロールモデルたちの多彩な生き方、パーソナルな体験に焦点を当てました。特に、仕事に就く前の幼少時代、学生時代の生活を中心に紹介しています。

「留学=海外の学校に行くこと」と発想する人が多いかもしれませんが、本書で一番お伝えしたかったのは「学校に行くだけが留学ではない。留学とは、海外で『経験』することだ」というメッセージです。これは、監修者である横山匡さん(株式会社アゴス・ジャパン代表取締役)の強い思いでもあります。

山田:全国の学校を訪問させていただくと、小学校での英語必修化やオリンピック・パラリンピック教育、グローバル教育といったことに関心が高まる中、「では実際に、子どもたちに何をどう教えればよいのか」と悩まれている先生方も少なくありません。その一つの切り口として、あえて英語ありき・留学ありきではない、子どもたち自身の内面から大きな興味・強い関心を引き出せるような本があっても良いのではないかと考えました。

小学校高学年から中学生の時期は特に、将来について悩んだりしますよね。そういう子どもたちが、本書に登場する先輩たちの「世界に目を向けるきっかけとなったストーリー」に触れることによって、自分なりに何かを感じてもらえたらと思います。

-自分は将来、何がしたいのか。どんな人間になりたいのか。…そう簡単に答えは見つかりませんよね。

和田:本書に登場する人たちの留学物語もまた、その紆余曲折に他なりません。『はばたけ!「留学」で広がる未来』に登場する松田悠介さんは、中学校の体育教師として働き始めて間もなく「そうだ、自分で理想の学校をゼロから作ろう!」と思い立ち、留学を決意。ハーバード教育大学院を修了し、帰国後に「Teach For Japan(TFJ)」を設立しました。また、遠隔手話通訳サービスや手話キーボードの開発など、手話に特化したIT事業を数多く展開するシュアールグループの創業者・大木洵人さんが中高生の頃に本気で目指していたのは、戦場カメラマンです。

-どの人たちも最短距離で今いる場所にたどりついたのではない。むしろ試行錯誤の連続ですね。でも、幼少時代からの軌跡をたどると、そこにはれっきとした一貫性がある。嘘のない選択を積み重ね、その人にしか歩めない道をたどってきたからこそ、「世界にただ1人しかいない自分」の輪郭が明確になり、世界で輝ける存在になれるのだと分かります。

山田:すでにある選択肢だけを見比べて将来の道を決めるのではなく、多様な人たちと体あたりでコミュニケーションしながら、自分の手でオンリー・ワンの選択肢を生み出す。そのエネルギーをいかに引き出すかが、グローバル教育の要なのだと思います。

■世界に自分の輝ける場所をつくる。そのための英語であり留学。

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今年3月に刊行した新シリーズ 『「英語」で夢を追うアスリート』(全5巻)と、 『はばたけ!「留学」で広がる未来』(全3巻)

-家庭でも学校でも、子どもたちが将来について徹底的に考えたり、語り合う場が大切ですね。

山田:本書に登場する方たちに共通するのは、「自分は今、何が一番したいのか」「それはなぜか」「そのために今、何を選択するべきか」など、自分を俯瞰する時間を常々持っているということです。

和田:世界に自分の輝ける場所をつくるためには、そうした答えを他者にも伝えていける発信力が必要です。日本でも世界でも、子どもたちが「ぼく・わたしは何者なのか」をしっかり伝えていける力を育むことが、真のグローバル教育と言えるのかもしれません。

Dr.ビーバーの解説

『子どもにとって“譲れないもの” を引き出す。それがグローバル教育の第一歩』

我が子に英語や留学に関心を持ってもらうには、どうすればよいのかと悩む親御さんは少なくないじゃろう。

しかしその前に、我が子がいま、何に一番強い関心があるのか、何にもっとも心が動くのかを見極めていくことが、グローバル教育の第一歩なのかもしれん。スポーツでも、芸術でもいい。世間一般では趣味や遊びとしか捉えられていないようなことでも構わん。とにかく、“これだけは絶対に知りたい・やり遂げたい” と思えるものを持っていれば、フィールドは際限なく広がり、延長線上に自然と世界が見えてくる 。

世界58の国と地域でドリルなどの書籍を展開するくもん出版が今、全国の家庭や学校に伝えようとしているグローバル教育のセオリー、それは「子どもの“好き”を尊重せよ!さらば世界は開かれん」ということなのじゃ。

『「英語」で夢を追うアスリート1 英語が苦手でもプレゼンターになったわけ』

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『「英語」で夢を追うアスリート2 金メダルよりうれしかったもの』

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『「英語」で夢を追うアスリート3 英語でかなえたふたつの夢』

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『「英語」で夢を追うアスリート4 世界中がホームグラウンドになる』

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『「英語」で夢を追うアスリート5 世界に広げたい「つながりの環」』

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『はばたけ!「留学」で広がる未来1 海外で学ぶってどういうこと?』

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『はばたけ!「留学」で広がる未来2 学びをいかして海外ではたらく』

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『はばたけ!「留学」で広がる未来3 学んだことを日本でいかす』

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