第3回 TOEFL Primary®・TOEFL Junior®運営団体GC&T社長 梅澤直臣氏に聞く、今後のジュニア英語教育に必要なこと

グローバル・コミュニケーション&テスティング(GC&T)社長の梅澤直臣氏

「子どもの英語教育は、どのように行なっていけば良いのだろうか?」

2018年から小学3年生での「英語授業(外国語活動)」が必修化し、2020年からは小学5年生の「教科化」がされ、週2時間の授業が時間割に組み込まれることとなる。世の中の状況が大きく変わる中、多くのお母さん・お父さんが、小学校での英語学習以外にも“短期留学”や“家庭での英語学習”など、様々な選択肢から「自分の子どもに最適な学習方針」に悩むのではないだろうか。

そこで、今回は、約30年もの間、英語教育に関わってきた、初代大阪英語村“OSAKA ENGLISH VILLAGE”館長で、現在、ジュニア層向けの“TOEFL Primary®”、“TOEFL Junior®”を運営するグローバル・コミュニケーション&テスティング(GC&T)社長の梅澤直臣氏に英語初級学習者向けテスト“TOEFL Primary®”、そして「今後のジュニア世代向けの英語教育」について話を伺った。

■全世代対応したTOEFL®の変化。初級者向けテストTOEFL Primary®とは?

GC&Tサイト

TOEFL Primary®についてお聞かせください。どのようなテストなのでしょうか?

梅澤さん: TOEFL Primary®は「世界へ羽ばたくファーストステップ」をコンセプトとした英語力テストで、主に“英語初級学習者”を対象としたものです。その他にも、世界中で使われている上級レベルのTOEFL iBT®や、中高生向けのTOEFL Junior®があり、TOEFL Primary®は一番難易度の低い「TOEFL®ファミリーの最初のテスト」と位置付けられるものになります。

 

―英語学習者が最初にチャレンジしやすいテストということですね。

梅澤さん:はい。TOEFL Primary®が誕生したのは2014年と比較的新しいテストなのですが、まずは世界基準の英語がどのようなものなのかをご体験いただき、スコアの獲得だけではなく「英語でのコミュニケーション能力アップ」や、「英語の伸びを実感しながら次にどんな勉強をしたらいいか?」を考えていただければと期待しています。

 

ですので、留学や学校の授業などと組み合わせて英語学習の指標として活用いただき、「TOEFL Junior®TOEFL iBT®へとステップアップしていくことで、可能性を広げていって欲しい」と願っております。

■日本の英語力を世界レベルに持っていきたい!〜梅澤氏のジュニア英語教育へかける思い〜

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―子どもの頃から英語教育をする良さについて、改めて教えて頂けますでしょうか。

英語学習は、「始めるのが遅ければ遅いほど、なかなか学習する時間が取れず難しい」という現実があります。例えば、私の周りでも“TOEFL iBT®”で高得点を取るために、苦労する学生や社会人をたくさん見てきました。

TOEFL iBT®”というのは、主に海外留学のための試験で、海外の大学に入学して、ついていけるかどうかを確かめるテストです。最近では国内大学の入試や大学単位認定、更には外務省など行政に携わる方の英語力指標としても使われている非常に完成度の高い優秀なテストです。TOEFL iBT®でそれなりのスコアを取ることができれば、自然に「グローバル人材への切符を手にする」ということにも繋がります。

私たちが提供している小中学生を対象とした TOEFL Primary®から始めて、中高生向けのTOEFL Junior®で力をつけて、TOEFL iBT®へつないでいく。

これを、大人になってからいきなり「英語の勉強をするぞ!」と意気込むのではなく、子供の頃からの成長の過程で無理なく自然にできれば、意識せずとも“グローバル人材としての英語力”という、世界に通じる武器がひとつ手に入るということになります。

つまり「これからの子どもたちの未来が開けていく」ということになるわけです。私たちは、ここに貢献して行きたいと考えています。

 

―日本人の英語力は低いと言われていますが、このあたりに関してはどうお考えでしょうか?

実際、TOEFL iBT®の国別ランキングを見ていても、日本の順位はとても低いです。TOEFL Primary®でも日本の子どもたちにとっては、決してやさしいテストとは言い難いです。でも、他国の子どもたちはそれなりのスコアを取っていて、これが受験者の更なるモチベーションに繋がっていることも事実です。

勿論、英語だけができても、世界に通用する人材とは言えませんが、必要なツールであることは確かです。国内外問わず、世界を舞台に活躍するなら、例えば「高校を卒業する時までにはTOEFL iBT®で80点以上取る」といった世界基準の物差しで目標を設定して取り組むことが、日本人の英語力の底上げにつながると考えています。

 

―今後、梅澤社長がTOEFL Primary®TOEFL Junior®を通して目指すところについてお聞かせください。

世界で活躍できる“グローバル人材”が、日本でもっと育っていくことが理想ですね。でも前述のように、あくまで英語は言葉であり、もっと重要なのは「(当然ですが)話す内容」だということです。

以前の職場でよく言っていたのが、「海外のカンファレンス(会議)に行く場面を想像して、そこで自分の存在をどう示すのかを考えましょう」ということ。自分の存在をきちんと表すためには、やはり英語を話せる必要があります。だから「自分の意見を(英語で)きちんと表現するようになることが大事ですよ」と。

決してネイティブのような英語でなくても良いので、「何を考えているのか? 」「何ができるのか?」「それを伝える手段として英語という言葉がある」ということです。

だからこそ、子どもの頃から英語を自然に生活の中に入れ込んであげたい。「英語を苦労して学ぶ」というステージを出来るだけなくしてあげる。それによって、どんどん世界という舞台で自分の意見を発信できる人が増えていけばいいなと思います。

■「続けること」ただそれだけー〜今後、子どもたちの英語教育に必要なこと〜

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―では、具体的にこれからの子どもたちの英語教育において必要なことを教えてください。

まず、英語学習において一番大事なことは「毎日続ける」こと。シンプルにこれだけなんです。最大の敵となるのは、英語自体の難しさではなく、「続けられない」という点です。だから、この最大の敵とどう戦うかが問題です。

 

―どう対策するのが良いのでしょうか?

ポイントとなるのが、「英語学習を、自分の毎日の生活に落とし込む」ということです。そして、重要なのは「英語学習を毎日の生活の中に落とし込んだ自分を、イメージできるかどうか」なんです。

例えば、「今日から勉強しよう!」と決意する。で、そのときに頭の中でなんとなく「こうやって勉強しよう」というイメージをみなさん持たれると思います。例えば「朝、いつもより早く起きて30分英語のリスニングをしよう!」などです。この最初のイメージこそが「自分の毎日の生活に落とし込めるかどうか」を左右します。最初のイメージがうまくできず、生活の中に落とし込めないと、少しずつ無理が出てきて結局どこかで挫折します。

だから、お子さんの英語教育を真剣に考えていらっしゃる方は、「毎日続けて学習したら絶対伸びる!」と信じて、お子さんに無理のない範囲で生活の中にきちんと学習を組み込んで“続けさせること”を考えて頂ければと思います。とにかく毎日続けて学習していけさえすれば、半年後、1年後にはスタート時とは比べものにならないほど成長できているはずです。

 

―子どもたちが、英語学習に興味を持つようにするにはどうしたら良いのでしょうか?

そうですね。例えば、家庭の中で「英語村」を設定してみるというのはいかがしょうか。

家の中のどこかに一定のスペースを決めて、そこに入ったら英語だけしか話さないようにするとか。もちろん簡単な英語での会話でいいと思います。家族で楽しめますし、お金もかかりません。

 

―「自分も英語を勉強しておけば良かった」。その後悔から子どもに英語を勉強させたいと考えるお父さん、お母さんも多いそうですが、その場合は親御さんも英語を勉強するべきなのでしょうか?

日本で暮らしていく限り、毎日の生活に英語が必須というわけではありませんので、必ずしもその必要はないかもしれません。ただ、話せる言語がひとつ増えると世界が大きく広がりますよね。

世界が広がるというのは、人生が楽しくなるということ。海外旅行に行ったときに「現地の人と少し話ができた」、それだけで楽しみも大きくなると思います。お子さんのそばにいて、一緒に学習して、その楽しさを親子で共有しながら進めていくのも良いのではないでしょうか。

 

―最後にお子さんの英語教育を考えてらっしゃる保護者の方たちに向けてメッセージをお願いします!

「英語をお子さんに勉強させたい!」という親御さんは沢山いらっしゃいます。今回お話したように、日々の生活の中に英語学習をきちんと落とし込んで、お子さんが無理なく学習を続けることができれば必ず結果が出ます。

日本をより発展させていくためにも、少しでも多くの日本人の英語力を何とか世界水準にまでしていかなければなりません。そのために、ぜひ私たちと一緒に子供たちの英語教育に取り組んで頂ければと思います。

Dr.ビーバーの解説

■“英語学習におけるテストとの付き合い方”

いかがじゃったかな。梅澤さんのお話。

英語学習のポイントは「続ける事」。まさに「継続こそ力なり!」なのじゃ。

そして、もう1つ伝えたいのが「英語学習におけるテストの活用法」じゃ。子どもたちは、「英語が楽しい」と思えば自然に英語学習を続ける事ができる。

じゃが、問題は“偏りが出てしまう事”、そして“自己満足”に終わってしまう可能性がある事なのじゃ。

今、日本の英語教育で推奨されているのは「4技能(聞く・話す・読む・書く)」。

例えば、「話すのが得意だけど、聞くのと書くのは苦手」という場合は、梅澤さんのおっしゃる真の“グローバル人材”にはなかなかなれない。また、本人が得意だと思っていても、「実は使っている単語や文法が間違っている」という事がよくある。そのような偏りが出てしまうときに有効なのがテストじゃ。

自分の英語力を客観的に知る事ができる。また、スコアを上げることで海外留学や進学、そして海外就労のチャンスも広がるのじゃ!梅澤さんはインタビューの際に、年間2回(半年に1回)程度の受験を薦めてくださった。

まずは、全世代対応したTOEFL®ファミリーのうち、TOEFL Primary®からスタートし、子どもの可能性をどんどん広げてほしいのじゃ。

 

参照リンク:

小学生〜中学生のためのTOEFL Primary®

http://gc-t.jp/toeflprimary/

 



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